栃木県那須烏山市に「タイの僧侶のような格好の人たちが周辺を歩いている施設がある。気になるが、個人では行きづらい」。下野新聞「あなた発 とちぎ特命取材班」にそんな投稿が寄せられた。記者もこの施設からイベントの取材依頼を受けながら、実態が分からなかったために取材を見送ったことを思い出した。投稿者の興味に後押しされ、この機会に訪ねてみた。(下野新聞社)
■盆には「短期出家コース」も
のどかな田園風景が広がる那須烏山市曲畑(そりはた)の小高い丘に掲げられた「タイ瞑想(めいそう)の森」という真新しい看板。木々が生い茂り、下からは丘の内部の様子がうかがえない。
事前の取材依頼の電話で丁寧な対応をされていたこともあり、安心して車で丘を上る。駐車場に車を止めて平屋の建物のドアをくぐると、オレンジの法衣に身を包んだ同施設のセンター長ルァンピー・スネットさん(50)が出迎えてくれた。案内されたのは道場のような畳敷きの部屋だ。