斎賀時人・画
斎賀時人・画

  第一章 東雲(しののめ)の子(六)

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 次郎の祖父は上総国(かずさのくに)の介(すけ)であった。介とは国の次席、主席である守(かみ)の補佐役である。が、六十余州ある国の中で、常陸国(ひたちのくに)、上総国、上野国(こうずけのくに)の三国だけは特別で、親(しん)王(のう)が守を務める親王任国である。それ故、次席である介が実質上の長といってよい。