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経済評論家 内橋克人を読む

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 憲政史上初という野党欠席のままおこなわれた首相の施政方針演説に「楽観主義」なることばが何度も顔を出す。昨年の「建設的な楽観主義」を再び口にし、今回は「やればできるという立ち向かう楽観主義」なのだという。「自立した個人がその能力を十二分に発揮する」社会をめざせ、と説き「もはや世界のどこを探してもモデルは存在しておりません」と早口で原稿を読み上げた。

 だが、同じ演説のなかで、その「存在していない」はずのモデルを「アメリカ」に求めていることは明らかである。こと財政に論がおよぶやたちまち「未曾有の財政赤字に苦しんでいた米国は史上空前の黒字を記録する」ところとなったが、そのゆえんは「史上最長の景気拡大があったからだ」と述べている。

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2000/2/29
 

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