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経済評論家 内橋克人を読む

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 中国製ギョーザ中毒事件が表面化して二カ月半、いまだ殺虫剤混入の経緯も責任の所在も不明のまま、国内捜査はこう着状態に陥っている。日本側は「製造過程で具に練り込まれたとしか考えられない」といい、中国側は「工場内で混入された疑いはない」との主張を変える気配はない。真相解明への道を遮断したのは「国境の壁」であった。

 グローバル化時代、国境を越えて、食品もマネーも、ついでに危険も飛び跳ねる。だが、国境は消えたわけではない。国と国を仕切る苛烈(かれつ)な壁は厳存する。幕場が変われば、書き割りが舞台の床下からセリ上がる。

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2008/4/17
 

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