仲むつまじい馬の親子を描いたジャンボ絵馬。迎春気分を盛り上げている=厳島神社
仲むつまじい馬の親子を描いたジャンボ絵馬。迎春気分を盛り上げている=厳島神社

 年の瀬も押し迫り、各地で迎春準備が進んでいる。門松やしめ縄の飾り付け、餅つきやおせち材料の買い出しと、新しい年はすぐそこまで。兵庫県洲本市本町4の厳島神社には、恒例のえとのジャンボ絵馬が奉納された。(内田世紀)

 「弁天さん」の名で親しまれる厳島神社の大絵馬は約50年前から続き、師走の町を彩る名物だ。サイズは高さ2・7メートル、幅3・3メートルで、カメラで撮影して毎年の年賀状にする人がいるほど親しまれている。

 えとの動物を親子の姿で描くのが習わしで、来年は「丙午(ひのえうま)」。神の使いとされる白馬と仲むつまじい子馬を中央に配し、おめでたい松竹梅や初日の出、洲本市の市花のスイセンや市鳥のチドリで周囲を飾った。

 浦上雅史宮司(72)は「馬のように力強く、ぐんと飛躍する年になってほしい」と期待を込める。

 31日は午後8時から1年の罪やけがれをはらう「大祓(おおはらえ)式」、同11時半から青年奉賛会による弁天汁の振る舞いがある。1月1日は午前0時に初太鼓を打ち鳴らして新年を祝う「歳旦(さいたん)祭」を執り行う。初詣の参拝客にはお神酒を提供し、えとの縁起物やお守りなどを授与する。

 絵馬は1月25日に拝殿前に移設予定で、来年末まで飾られる。