18日午後1時15分ごろ、神戸市東灘区の六甲大橋付近を航行していた外国船の船舶代理店から「橋脚に船が挟まり、航行不能となっている」と神戸海上保安部に通報があった。橋の通行に影響はなく、けが人や油の流出もなかった。
同部によると、外国船はパナマ船籍のケミカルタンカー「Ace Hana(エースハナ)」(68・95メートル、1411トン)で14人が乗船。近くの「シンコーケミカル・ターミナル」に着岸しようとしたところ、船尾の一部がコンクリート製の橋脚に接触して航行不能に。タグボート2隻がえい航し、約2時間後に着岸したという。
事故を目撃したという会社員の男性(50)は「(発生当時は)大きな音もなく、事故に気付かなかった」と振り返る。2018年9月、台風の影響でタンカーが関西空港の連絡橋に衝突した事故に触れ、「あの時のことを思い出してひやりとしたけど、大きな事故にならず一安心」と話した。
当時の現場付近の天候は晴れで、波の高さは0・5メートル、風速は9メートルだった。