天野安喜子さん
 天野安喜子さん

 全日本柔道連盟(全柔連)は11日に理事会を開き、審判委員長に天野安喜子さん(55)の就任を決めた。女性の登用は初めて。任期は来年1月から2年となる。

 東京都出身の天野さんは現役引退後に審判の道に進み、五輪を3度経験。女性審判の第一人者として知られ、2008年北京大会に初参加した。21年東京大会では個人戦を締めくくる男子100キロ超級決勝の主審を務め、昨夏のパリ大会でも裁いた。昨年限りで国際審判員を勇退し、現在は国際柔道連盟(IJF)のスーパーバイザーとして後進を指導している。

 全柔連の高山健事務局長は「大きな舞台で審判をやっておられる。IJFとのパイプも深い」と活躍に期待した。