対局室の検分を終えた藤井聡太王位(右)と佐々木大地七段=12日午後、神戸市北区有馬町、有馬温泉の旅館「中の坊瑞苑」(撮影・風斗雅博)
対局室の検分を終えた藤井聡太王位(右)と佐々木大地七段=12日午後、神戸市北区有馬町、有馬温泉の旅館「中の坊瑞苑」(撮影・風斗雅博)

 将棋の藤井聡太王位(20)=竜王、名人、叡王、棋王、王将、棋聖=に佐々木大地七段(28)が挑む「伊藤園お~いお茶杯第64期王位戦」(神戸新聞社主催)7番勝負第2局が13日、神戸市北区、有馬温泉の旅館「中の坊瑞苑」で始まる。両対局者が12日午後、旅館内の対局室を検分し、インタビューに応じた。

 藤井王位が同日着用していたのは「神戸タータン」と呼ばれる青色基調のネクタイ。インタビューでは「ファンからいただき、神戸へいらっしゃるときはぜひにと言われた」と明かした。

 藤井王位の先勝で迎える第2局。意気込みを尋ねられると「第1局は序盤でペースを握られたので、その反省を踏まえてしっかり集中して戦いたい」と述べた。

 一方の佐々木七段が神戸を訪れるのは20年ほど前の小学生時代以来。しかし兵庫に目を広げると今年6月23日、同じ藤井棋聖に挑戦している棋聖戦5番勝負第2局を洲本市で戦い、勝利した地でもある。「海が見える対局室で景色もよくて、対局に集中できていい思い出になった」と振り返る。

 「第1局で敗れて厳しいスタートだが、先手の利を生かして積極的に動き、タイに戻して7番勝負を盛り上げたい」と意気込みを語った。

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