第4局で初手を指す佐々木大地七段(右)。左は藤井聡太王位=15日午前、佐賀県嬉野市、和多屋別荘
第4局で初手を指す佐々木大地七段(右)。左は藤井聡太王位=15日午前、佐賀県嬉野市、和多屋別荘

 将棋の藤井聡太王位(21)=竜王、名人、叡王、棋王、王将、棋聖=に佐々木大地七段(28)が挑む「伊藤園お~いお茶杯第64期王位戦」(神戸新聞社主催)7番勝負の第4局が15日、佐賀県嬉野市の和多屋別荘で始まった。

 3連勝の藤井が防衛を果たすか、佐々木がシリーズ初勝利を挙げて巻き返すか、注目の一戦。午前9時、立会人の中田功八段(56)の合図で先手の佐々木が初手を2六歩と指した。

 両者とも飛車先の歩を突き出す相掛かりの戦型に。藤井が8六歩(12手目)から飛車先の歩を交換すると、佐々木は3六歩(15手目)と突いて攻撃の構えを見せた。副立会人の豊川孝弘七段(56)は「佐々木七段が得意の相掛かりとし、藤井王位も受けて立った。互いに相手の様子をうかがう戦いになりそう」と話す。

 2日制で、持ち時間は各8時間。初日は午後6時に指し掛け、手番が封じる。2日目の16日は午前9時に再開し、同日夜までに勝敗が決まる見通し。対局の様子は神戸新聞NEXTで速報している。

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