立会人の中田功八段(左)から封じ手を示される佐々木大地七段(右)。中央は着手する藤井聡太王位(中央)=16日午前、佐賀県嬉野市、和多屋別荘
立会人の中田功八段(左)から封じ手を示される佐々木大地七段(右)。中央は着手する藤井聡太王位(中央)=16日午前、佐賀県嬉野市、和多屋別荘

 将棋の藤井聡太王位(21)=竜王、名人、叡王、棋王、王将、棋聖=に佐々木大地七段(28)が挑む「伊藤園お~いお茶杯第64期王位戦」(神戸新聞社主催)7番勝負の第4局は16日、佐賀県嬉野市の和多屋別荘で再開し、指し継がれた。

 両対局者が前日の手順を再現した後、立会人の中田功八段(56)が後手番の藤井の封じ手が入った封筒を開いて「5五飛」(32手目)と読み上げ、2日目の戦いが始まった。

 飛車を逃げた封じ手の5五飛は穏やかな手で、控室では7九飛成と切り込む手順も検討されていた。副立会人の豊川孝弘七段(56)は「2択だったが、藤井王位は7九飛成だと攻めが続くか分からないと判断したのだろう。5五飛の後、佐々木七段が飛車を攻める展開が続くかもしれない。中盤の難所を迎えている」と話した。

 藤井の3連勝で迎えた第4局は、2日制で持ち時間各8時間。16日夜までに決着する見込み。対局の様子は神戸新聞NEXTでも速報している。

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