将棋の藤井聡太王位(21)=竜王、名人、叡王、棋王、王将、棋聖=に佐々木大地七段(28)が挑む「伊藤園お~いお茶杯第64期王位戦」(神戸新聞社主催)7番勝負の第4局が15日、佐賀県嬉野市の和多屋別荘で始まった。後手番の藤井が午後6時11分、32手目を封じて初日を終えた。
シリーズ3連勝で迎えた藤井が防衛するか、佐々木が1勝目を挙げるか。緊迫の一戦は、佐々木が得意とする相掛かりの戦型になった。藤井は飛車先の歩を交換した後、昼食休憩を挟む1時間45分の長考で7六飛(20手目)と横歩を取る。佐々木は角交換後、7七金(29手目)、8六金(31手目)と相手の飛車を攻めた。この局面で藤井が55分長考し、次の手を封じた。
立会人の中田功八段(56)は「互いに桂馬を跳ねて攻めの姿勢を見せる中、藤井王位に攻められる前に佐々木七段が動いた。難解な局面で、両者とも手を探り合っている」と話した。
持ち時間は各8時間で、初日の消費時間は佐々木3時間8分、藤井4時間46分。2日目の16日は午前9時に再開し、同日夜までに勝負が決まる見通し。対局の様子は神戸新聞NEXTでも速報する。
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