囲碁の一力遼天元(27)=棋聖、本因坊=に芝野虎丸名人(24)が挑む第50期天元戦5番勝負の第1局が7日午前9時、名古屋市の「文化のみち橦木館」で始まった。
一力は初防衛、芝野は初の天元位獲得を目指すシリーズ。両者が七大タイトル戦でぶつかるのは、昨年の第47期棋聖戦7番勝負、現在進行中の第49期名人戦7番勝負に続いて3回目だが、1日制では初めて。
定刻、立会人の山城宏九段(66)の合図で、握って黒番になった芝野が右上隅星(16四)に第一着を打ち下ろした。芝野が3手目で三々に入ると、一力も白10(17三)で早々と三々入り。芝野が黒19(3六)とカカり、戦場が左辺に展開した。一力が白26(6七)とハネたのに対し、芝野は黒27(6六)と切り、最初の戦いが始まった。
山城九段は「序盤はお互い想定内の進行だろう。2人の対局は一力天元のシノギを芝野名人が阻止しようとする展開が多い。一力天元がどのタイミングで右辺に入ってくるか注目される」と話した。
対局は持ち時間各3時間で、7日夜までに勝敗が判明する見通し。対局の模様を神戸新聞NEXTで中継している。
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