■劇作家ごまのはえ「育ててもらった恩返し」
伊丹のまちを舞台にした演劇「さらば、象」が31日から、伊丹市立演劇ホール「アイホール」で上演される。劇団「ニットキャップシアター」主宰の劇作家ごまのはえ(47)が脚本を手がけた。2025年度末に閉館する見込みのアイホールへの惜別を込めた意欲作だ。(小尾絵生)
同劇団の25周年記念公演。ごまのはえが17年に執筆、上演した「さよなら家族」に大幅に加筆した。
「-家族」は、伊丹の豆腐屋家族が主人公。市民への聞き取りや写真収集などの調査を基に、阪神・淡路大震災が起きた1995年までの40年を描いた。
今作は、現在までの約30年分を加筆。コロナ禍や、21年ごろ浮上した同ホールの存廃問題も盛り込んだ。