ベネチアがアドリア海と結婚するという伝統行事を描いた「昇天祭、モーロ河岸のブチントーロ」(1760年)=京都文化博物館
ベネチアがアドリア海と結婚するという伝統行事を描いた「昇天祭、モーロ河岸のブチントーロ」(1760年)=京都文化博物館

 18世紀イタリア・ベネチアを代表する風景画家カナレットの画業を紹介する展覧会「カナレットとヴェネツィアの輝き」が、京都文化博物館(京都市中京区三条高倉)で開かれている。美しい街並みに運河が流れ、ゴンドラが浮かぶ水都の魅力発信に貢献した作品約70点が展示されている。(安藤真子)

 1697年、ベネチア生まれ。都市や名所を精密に描いた景観画「ヴェドゥータ」の巨匠として知られる。輝く水面や整然と建築物が並ぶ景色、祝祭的な雰囲気など、ベネチアに対するイメージは、雄大かつ緻密に描いたカナレットによって定着してきたという。