将棋の第36期女流王位戦(神戸新聞社主催)の挑戦者決定戦が14日、東京都渋谷区の将棋会館で指され、午後4時8分、先手番の西山朋佳女流三冠(29)が伊藤沙恵女流四段(31)に99手で勝ち、福間香奈女流王位(33)=清麗、女流王座、女流名人、倉敷藤花=への挑戦権を獲得した。
西山の女流王位挑戦は3年ぶり2度目で、再び福間と戦う。5番勝負は4月24日、姫路市の旅館「里湯ひととき夢乃井」で開幕し、全国を転戦する。
西山は大阪府大阪狭山市出身。伊藤博文七段に入門し、2010年、棋士養成機関「奨励会」に入会、15年、最高位の三段。21年に退会し、女流棋士となった。
昨年9月~今年1月に棋士編入試験に挑み、女性初の棋士を目指したが、2勝3敗と合格にあと一歩及ばなかった。女流タイトルの白玲、女王、女流王将を保持し、タイトル獲得通算18期。