将棋の藤井聡太王位(22)=竜王、名人、王座、棋聖、棋王、王将=に永瀬拓矢九段(32)が挑む「伊藤園お~いお茶杯第66期王位戦」(神戸新聞社主催)7番勝負の第2局が15日午前9時、神戸市北区、有馬温泉の旅館「中の坊瑞苑」で始まる。両者は14日、神戸入りし、意気込みを語った。
第1局(5、6日)は永瀬の先手で、局面が行き詰まる「千日手」が成立。指し直しの末、先手の藤井が制した。第2局は、6連覇を狙う藤井が連勝して勢いに乗るか、王位戦7番勝負初登場の永瀬が反撃してタイとするか、注目される。
両者は14日、対局場の環境を確認。藤井は「経験を生かし、うまく工夫し、面白い将棋ができるよう頑張りたい」とし、永瀬は「ファンに『見てよかった』と思っていただけるようにするのが、プレーヤーとしての役目」と話した。
立会人は福崎文吾九段(65)。対局は持ち時間各8時間の2日制。15日は午後6時に指し掛け、手番が封じる。16日は午前9時に再開し、同日夜までに決着する見通し。対局の模様は神戸新聞NEXTでも紹介する。(小林伸哉、藤森恵一郎)