指し直し局で勝ち、対局を振り返る藤井聡太王位(左)=6日午後、愛知県小牧市、合掌レストラン大蔵
指し直し局で勝ち、対局を振り返る藤井聡太王位(左)=6日午後、愛知県小牧市、合掌レストラン大蔵

 将棋の藤井聡太王位(22)=竜王、名人、王座、棋聖、棋王、王将=に永瀬拓矢九段(32)が挑む「伊藤園お~いお茶杯第66期王位戦」7番勝負第1局の千日手指し直し局は6日、愛知県小牧市の「合掌レストラン大蔵」で指し継がれ、午後7時51分、先手の藤井が89手で勝って、6連覇に向けて好発進した。

 初日の5日は振り駒で永瀬の先手で始まったが、同日午後に局面が行き詰まる「千日手」が成立し、指し直しに。手番を入れ替えての指し直し局は、角換わり腰掛け銀の戦型となった。

 中盤は互いに受けの手をほとんど指さず、ノーガードの攻め合いに。永瀬が4八歩成(56手目)、6七歩成(64手目)と指して、と金2枚で敵玉に肉薄した。対する藤井は、4一角(65手目)の打ち込みで詰めろをかけて猛攻。2七飛(77手目)が決め手となった。