阪急バスが6月9日の「スルッとKANSAIバスまつり」で販売する能登半島地震復興支援バス停コースター(同社提供)
阪急バスが6月9日の「スルッとKANSAIバスまつり」で販売する能登半島地震復興支援バス停コースター(同社提供)

 能登半島地震の被災地を支援しようと、阪急バス(大阪府豊中市)は、石川県の能登半島内に実在する地名と同じ名前の同社バス停を模したコースターを製作した。西宮市の「能登町」など3枚組みで、9日に京都市の梅小路公園で開かれる「スルッとKANSAIバスまつり」で195セットを販売する。売り上げは全額、日本赤十字社を通じ被災地に寄付する。

 バス停の名は、石川県能登町と同じ「能登町」(西宮市)▽同県輪島市門前町と同表記の「門前町」(西宮市)▽同県七尾市と同じ「七尾」(大阪府吹田市)。直径9・7センチで、プラスチック製の表面に、バス停の円盤形看板を模したデザインを施している。裏面はコルク製で、両面を使うことができる。

 同社はこれまでも「梅田」「阪急夙川」「西宮北口」など主要バス停をあしらったコースターを約60種類製作してきた。製造元「八伸化成」が半島の付け根、石川県宝達志水町にある縁もあり、今回の企画に至ったという。

 今回の商品は3枚セット千円。1枚500~550円で販売してきた従来商品と比べ、買い求めやすい価格にした。阪急バスの担当者は「ご縁のある能登地域に対し、少しでも復興支援をしたい。当社ブースに立ち寄って、グッズへの興味を寄せていただければ」と話している。(大島光貴)