日本百貨店協会が25日まとめた9月の神戸地区百貨店売上高は、前年同月比4・5%増の111億3800万円だった。プラスは31カ月連続。高額品の販売が好調を維持し、入店客数の伸び(1・6%)を売り上げが上回った。インバウンド(訪日客)は客数が約2・1倍、免税売上高が25・1%増だった。
高級ブランドのバッグなど「身の回り品」は2・8%増と堅調で、衣料品(3・6%増)も高級ブランドがけん引した。一方、「美術・宝飾・貴金属」は2・6%減だった。
化粧品はインバウンド効果に加え、残暑による紫外線対策需要と秋の新商品人気が重なり、12・5%増えた。食料品(1・8%増)は全国的にマイナスとなる中、インバウンド需要や手土産用として、菓子や総菜が健闘した。食堂・喫茶は15・3%増と高い伸びを示した。(広岡磨璃)