今年11月に任期満了となる神戸商工会議所の川崎博也会頭(71)=神戸製鋼所特任顧問=が、2期目の会頭職を務める意向を固めたことが7日、分かった。8日の常議員会で表明し、11月の臨時議員総会で正式に決める。任期は3年間。
川崎氏は神鋼で加古川製鉄所副所長などを務め、2013年に社長に就いた。アルミ製品を中心とした検査不正の責任を取り、18年に辞任。22年11月に神商議会頭に就いた。
1期目の3年間は、神戸空港の国際化や大阪・関西万博をにらみ、ビジネス交流の促進に力を入れた。ベトナムなど海外を訪問して経済団体トップと会い、万博を視察した国内各商議所トップとも距離を縮めた。
地元のスタートアップ(新興企業)が、大企業と交流する機会をつくることに尽力。姫路など播磨地域の4商工会議所と連携し、インバウンド(訪日客)の誘致にも取り組んだ。
2期目は、神戸・三宮の再整備に連動した滞在型観光の促進や、後継者難に悩む中小企業の支援などが課題になる。(横田良平)