尼崎の伝統野菜で「尼崎三大名産」の一つ「田能の里芋」の生産に取り組む3団体による「田能の里芋ブランド化推進協議会」の設立総会が29日、尼崎市立園田東生涯学習プラザ(食満5)で開かれた。市内の農地がどんどん減少する中、ブランド化を通じて農地や環境の保全、産業や市民の交流の活性化を図り、「まちづくりの核として、尼崎の光にしたい」と意気込む。(広畑千春)
3団体は、自然と文化の森協会▽尼崎都市農地再生協議会▽園北ファーム。
田能の里芋は、皮をむいてもかゆくならないといわれる不思議な里芋。色が白くきめが細やかで、まったりとしたおいしさが特徴だ。猪名川と藻川に挟まれた田能地区で江戸時代から栽培してきたとされるが、都市化が進み、農家が減少していた。そこで2000年に自然と文化の森協会が種芋を譲り受け、保存や復活に取り組んできた。