姫路

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避難確保計画を策定した姫路若葉保育園の嵯峨山遥さん(右)と畑中由佳子さん=姫路市西庄
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避難確保計画を策定した姫路若葉保育園の嵯峨山遥さん(右)と畑中由佳子さん=姫路市西庄
姫路若葉保育園の避難確保計画。避難場所や備えておくべき資機材についても記す
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姫路若葉保育園の避難確保計画。避難場所や備えておくべき資機材についても記す

 水害や土砂災害の被害想定区域の社会福祉施設や学校園に作成が義務付けられている「避難確保計画」の策定率が、兵庫県姫路市内では約6割にとどまっている。計画には災害時の体制や避難経路を定め、円滑な避難につなげる狙いがある。17日で丸27年を迎える阪神・淡路大震災など、災害はいつ、どこで起きるか予測できない。市の担当者は「作成だけでなく訓練を繰り返し、実効性のある計画にしてほしい」と呼び掛ける。(田中宏樹)

 計画作成は、岩手県の高齢者施設で入所者9人全員が死亡した2016年の台風10号被害などを受けて義務化された。洪水や高潮の浸水想定区域や土砂災害警戒区域内にある施設を対象とする。年1回以上の訓練も義務とされるが、実施しなくても罰則規定はない。

 姫路市は20年度、千年に1度クラスの大雨を想定し、浸水想定区域が拡大した新しいハザードマップを公表。計画策定が必要な施設は倍増し、837施設に上った。14日時点で市に計画を提出しているのは475施設で、残る362施設の多くは未作成とみられる。

 約160人が通う「姫路若葉保育園」(同市西庄)は20年度、新たに洪水の想定区域に含まれた。昨年7月に市から通知を受け、統括主任の嵯峨山遥(よう)さん(39)、副主任の畑中由佳子さん(48)らが約2カ月かけて計画を作った。

 浸水の深さが3メートル未満とされたため、約1キロ離れた荒川小学校への避難に加え、園舎2階に垂直避難する安全確保策を明記。気象警報の発表状況や川の水位に応じ、園児の避難誘導や保護者への連絡など職員に求められる役割も記した。

 昨年12月には計画に基づく訓練を初めて実施した。嵯峨山さんは「会議や研修の場で何度も計画の内容を伝えることが大切。2カ所ある分園を含め、職員間で危機感を共有していきたい」と気を引き締めた。

 市危機管理室は2月1日、計画を策定していない施設を対象にした説明会を市役所で開く。訓練の方法を伝えるDVDも用意しており、施設からの相談にも随時対応するという。

 同室の眞鍋大志さん(26)は「災害に備え避難場所や避難のタイミングを考えるのは家庭でも大切。避難行動計画を記すカード『命のパスポート』を活用し、家族で話し合ってほしい」と呼び掛けた。

 命のパスポートは市ホームページで印刷できる。市危機管理室TEL079・223・9596

【特集ページ】阪神・淡路大震災

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