幻の酒米「弁慶」で100年前の日本酒を復活させる-。兵庫県姫路市夢前町の農家や酒蔵による「播磨日本酒プロジェクト」が広がりを見せている。2020年からはコロナ禍を逆手に取り、交流サイト(SNS)を活用した「リモート酒造り」に挑戦。町外の日本酒愛好家らに自宅などでバケツに植えた酒米を栽培してもらい、年間を通じて酒造りに関われる仕組みにした。SNSを介し、参加者同士の交流も生まれているという。リモート酒造り2年目のシーズンを取材した。(段 貴則)
「弁慶」は戦前、県内で最も栽培された「エース酒米」。酒米の王様・山田錦の登場で、その座を取って代わられ、幻の品種となっていた。夢前地区の企業などでつくる「夢前ゆめ街道づくり実行委員会」が18年、近くの書写山円教寺で武蔵坊弁慶が大暴れした-との逸話に着目。地域活性化につなげようと、弁慶を復活させる酒造りを発案した。
同プロジェクトの一環として、農業を営むファームハウス(同町古知之庄)の飯塚祐樹代表らが18年から、町内で弁慶の栽培を始め、酒造り用の酵母菌は、かつて弁慶を使っていた壺坂酒造(同町前之庄)の酒蔵で採取。翌19年に「呼應(こおう)100年」と名付けた日本酒を誕生させた。
日本酒愛好家らを対象に弁慶の田植え、稲刈り体験も実施する中で「1年を通じて稲の世話をする農業体験ができないか」と感じていた飯塚代表。コロナ禍で人が集う農業体験が難しくなったのを逆手に取り、20年から、壺坂酒造の壺坂良昭社長らとリモート酒造りを始めた。参加者がバケツに弁慶の苗を植え、自宅などで栽培。飯塚さんらがSNSを通じてアドバイスをすることにした。
2年目のリモート酒造りが始まった21年6月、参加者数は前年の5倍近い約300人に。「1年目の参加者が自宅の玄関先で栽培していれば、近所の人も気づく。口コミで広がった」(壺坂社長)。栽培のアドバイスだけでなく、参加者向けにSNS上で酒蔵見学を配信し、画面越しに乾杯をするなど交流を深めた。
秋になると、参加者は半年近く手塩に掛けた稲を刈り取った。各自が酒米を持ち寄って出来を調べてもらい、評価に一喜一憂した。バケツ栽培分を含めて壺坂酒造が仕込んだ呼應100年の生原酒が今月、参加者に限定販売された。
壺坂社長は「うちの日本酒を介して参加者、お客さん同士のコミュニティーが広がっている。プロジェクトを参加者が夢前に来るきっかけにし、住民ともつながっていけば」。飯塚代表も「コロナ禍が落ち着き、夢前の水田に来て、空気を吸い、景色を見てもらうことで、より顔の見える関係になれる」と話す。
■3年目の参加者、11日から募集
播磨日本酒プロジェクトは、3年目となる「#リモート酒造り」を実施する。無料通信アプリLINE(ライン)に開設した同プロジェクトのアカウント「@631enwak」=QRコード=を通じ、11日から31日まで参加者を募る。参加費千円。苗は6月11~19日に壺坂酒造で配布する。

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