「姫路城おひざもと しろプリン」が販売する7種類のプリン=姫路市本町
「姫路城おひざもと しろプリン」が販売する7種類のプリン=姫路市本町

 世界文化遺産・国宝姫路城の近くに、プリン専門店「姫路城おひざもと しろプリン」(兵庫県姫路市本町)がオープンした。城の白壁をモチーフにしたメレンゲ菓子と一緒に食べる新感覚の商品など、7種類を販売。担当者は「姫路の魅力を再発見できる名物グルメとして、観光活性化の力になりたい」と意気込む。

 運営するのは、神戸市のコンサル・菓子販売会社「Light House(ライト・ハウス)」。同市北区出身の春日大輝さん(34)が代表を務める。

 春日さんは関西学院大社会学部を卒業後、経営コンサルタント会社の船井総合研究所(大阪市)などで勤務。食に関する企業の支援に携わってきた。

 これまでの経験を生かし、地元兵庫で成り立つビジネスモデルを確立しようと、今年4月に起業。観光地での食品販売で地域外の需要を取り込むため、第1弾の店舗として、訪日客の多い姫路にプリン専門店をオープンさせた。

 名物は「ザクザクなめらか しろプリン」(480円)。丹波市の養鶏場カンナンファームの「やまぶき卵」を使ったとろとろのプリンに、城の白壁に見立てたアーモンド風味のメレンゲ菓子が添えられており、一緒に食べると食感の違いや味の変化が楽しめる。

 長野産の濃厚牛乳を使用した「みるくプリン」(480円)や京都産の茶葉を使った「ほうじ茶プリン」(460円)、「珈琲プリン」(同)もある。地元産の日本酒を入れた商品なども販売予定という。

 姫路では今後、プリン以外の店舗の出店も検討しているといい、春日さんは「おいしいだけじゃなく、地方でしっかり収益を上げ、地域のためになる事業モデルを体現していきたい」とする。

 営業時間は午前10時~午後5時。不定休。同店TEL079・241・0845

(三島大一郎)