神戸新聞朝刊で連載中の創作童話「かなしきデブ猫ちゃん」に登場するキャラクターを彫り続けている消しゴムはんこ作家の健潤堂(けんじゅんどう)さんによるワークショップが25日、姫路市神子岡前3の面白山児童センターで開かれた。親子ら10人が真剣な表情で消しゴムに向かい合った。
健潤堂さんは2児の母で、親子ともに大のデブ猫ファン。連載開始から各話の挿絵などで消しゴムはんこを作り続け、交流サイト(SNS)上で紹介している。原作者の早見和真さんやかのうかりんさんからも公認のお墨付きを得ている。
教室では、主人公のマルをはじめ、来年の干支(えと)「辰(たつ)」にちなみ、タツノオトシゴや丹波竜のぴーちゃんなどを題材に作品を制作。参加者はシートに絵を描き、消しゴムに転写した線の上を、デザインナイフや彫刻刀で丁寧に彫っていった。
安室小4年の新免希々花(しんめんののか)さん(10)は「細かいところが難しかったけれどうまくできた。マルのお話も読んでみたい」と満足げだった。(橘高 声)