よくある症状ながら、重大な疾患のサインの可能性もある息切れ。その原因の特定から治療、リハビリまでを、四つの診療科が連携して行う「息切れ外来」を、兵庫県立はりま姫路総合医療センター(姫路市)が週1回設けている。全国でも珍しい形の専門外来で代表を務める大西哲存(てつあり)医師(52)に話を聞いた。(勝浦美香)
息切れは、心臓や肺の疾患の初期症状であることが多いが、原因が複数の疾患にまたがっていると、診断が難しいという。大西医師は「かかりつけ医がどの診療科に紹介すべきか迷うケースも少なくない」と指摘する。
こうした課題を解消しようと、同センターは一昨年末、紹介制の息切れ外来を開設。毎週金曜の午後1~3時、循環器内科、呼吸器内科、リハビリテーション科、総合内科の4科が協力し合い、診療を進める。患者は地元の姫路・西播磨地域からが中心という。