姫路市立城陽小学校の特別支援学級で起きた暴言・体罰問題で18日、被害に遭った男児2人が姫路市を相手に訴訟を起こした。「後遺症に苦しむ子どもの現状を知ってもらいたい」。提訴後に会見した男児の父親は苦しい胸の内を明かした。弁護団長の川崎志保弁護士は「(市教委に)障害がある子どもが学ぶ特別支援学級の在り方を改めて考えてほしい」と訴えた。
父親によると、男児には今もフラッシュバックしたり、感情を抑えられなくなったりすることがあるという。懲戒免職になった男性教諭(41)に対しては「子どもと家族が何十年と(後遺症と)闘い、向き合い、過ごしていくという現実を自らの人生に課してほしい」と言葉を振り絞った。