世界文化遺産・国宝姫路城の南西に位置する姫路市吉田町(よしだまち)。一見ありふれた町名だが、地元では初代姫路藩主・池田輝政が地名のルーツと伝わる。三河国吉田城(愛知県豊橋市)から姫路城へ移る輝政に連れられ、吉田城下の商人が住み着いたという説が主流で、輝政が旧領を忘れないよう地名として残したという説もある。町名の由来を探し、町を歩いた。(真鍋 愛)
■市教委に聞いてみると、予想外の答えが
吉田町は姫路城の西を走る船場川の右岸に位置し、江戸時代は町人地だった。現在の町域は東西が最長約200メートル、南北が最長約120メートルとさほど大きくないが、かつては同町の北西にある姫路市景福寺前地区も吉田町に属していたという。
























