身近な病気や予防のポイントを臨床研修医が伝える健康講座が、県立はりま姫路総合医療センター(姫路市神屋町3)の教育研修棟で開かれている。研修医にとっては地域のニーズに触れる機会となり、参加者からは「親切で分かりやすい」と好評。2025年度の第1回講座は7月初旬、熱中症予防など三つのテーマで開かれた。(金 慶順)
■クイズ形式で対応をアドバイス
厚生労働省の医師臨床研修指導ガイドラインは、到達目標の一つとして「社会における医療の実践」を盛り込む。地域の健康問題を把握し、予防医療に努めることなどが求められており、同病院ではその実践のため、23年度から臨床研修医による健康講座を実施。24年度は息切れや便秘、貧血などをテーマに7回開いた。
7月4日の講座では、臨床研修医2年次の関口稜さん、森内優介さん、平井咲帆さんがそれぞれ「熱性けいれん」「百日ぜき」「かくれ脱水」をテーマに講演した。発表時間は1人10~15分程度。それぞれ自作したスライドを示しながら、クイズや動画、音声を交えて分かりやすく伝えた。