季節ごとに長距離を移動するチョウ「アサギマダラ」が、加東市平木、御嶽山(標高552メートル)山上の播州清水寺に飛来している。目当ては境内に植えられたフジバカマの蜜。越冬の長旅の途中で、ひらひらと美しく舞っている。
チョウ目タテハチョウ科。夏は北へ、秋には南へと移動することで知られる。中には千キロ以上飛ぶ個体もおり、「旅するチョウ」とも称される。
同寺は3年ほど前に山門近くの参道脇にフジバカマを植え、秋に開花すると飛来するようになった。今年は9月末ごろに数匹が確認されたという。
秋晴れで日中が暖かかった10月13日は、20匹ほどがせわしげに花の周辺を飛び交い、参拝者が「きれい」と声を上げて写真を撮っていた。
同寺は「今が飛来のピークだと思う。華やかな姿を間近で見てもらえれば」としている。
播州清水寺TEL0795・45・0025
(岩崎昂志)