今夏のパリ五輪で新競技として注目されるブレイキン(ブレイクダンス)。今年から導入された指導者資格を明石や神戸でダンススタジオを開く大川崇さん(40)が取得した。競技人口が急増する一方で、体への負担が大きいことから適切な指導が必要とされている。実技試験による指導者資格を取得しているのは全国で22人、県内では2人のみだという。(領五菜月)
ブレイキンは1970年代に米ニューヨークで誕生した。技の難易度や多様さ、表現力や音楽性などを総合的に競う。頭を軸にして回転したり頭と両腕で体を持ち上げたりと激しい動きが多く、間違えた方法で行うとけがすることがある。
適切な方法を教える指導者を増やそうと、NPO法人日本ブレイクダンス青少年育成協会(金沢市)がライセンス制度を導入。実技のライセンスAと筆記のライセンスBがあり、1月に初めて試験を実施した。大川さんは「ブレイキンは間違えると大けがにつながりかねないが、正しいやり方なら誰でも伸びる」と話す。