ダンススポーツ競技のブレイキン(ブレイクダンス)で小中学生の日本一を決める大会「ジャパンブレイキンカップ2023」の女子小学生低学年部門で、宍粟市立神野小学校4年の宇田朱々菜(すずな)さん(9)が初出場で準優勝を果たした。宇田さんは「1位になれなくて残念だけど、準優勝はうれしい」と笑顔を見せた。(村上晃宏)
ブレイキンは1970年代に米国で生まれ、音楽に乗って跳んだり回ったりするアクロバティックな踊り。互いに即興でダンスを披露し、独自性や音楽性などを競う「バトル」が特徴で、パリ五輪の新競技に採用された。
同大会はNPO法人「日本ブレイクダンス青少年育成協会」(金沢市)が主催。年4回、全国を対象にオンラインの予選会を開き、各部門で高得点の8人が決勝大会に出場する。決勝は3月30日、大阪市の咲洲モリーナで実施され、トーナメント形式で競った。
宇田さんは4歳ごろからダンスを学び、8歳の時にブレイキンと出合った。現在は、姫路市のブレイキンコーチ石田能力さん(27)が主宰する教室に通って力を磨いている。同大会には小学3年時に出場した。
今年2月に開かれた別のブレイキン大会では予選で敗退したため、今大会は強い気持ちで臨んだ。体の柔らかさと高い運動神経を生かしつつ、音楽のリズムを意識したダンスを披露。決勝では同学年の女児と対決し、オリジナル技も披露したが、惜しくも優勝には手が届かなかった。
宇田さんは「リズムの取り方など対戦相手から学ぶことが多かった。次の大会も優勝に向けて頑張る」と意気込んだ。