ジャンプするシャチに歓声を上げる来場者=神戸市須磨区若宮町1、神戸須磨シーワールド
ジャンプするシャチに歓声を上げる来場者=神戸市須磨区若宮町1、神戸須磨シーワールド

 海外や神戸市外から訪れるランナーにとっては、レースとともに「神戸観光」も楽しみの一つ。昨年5月には新型コロナウイルス感染症が5類に移行し、訪日客も回復基調。この機会に改めて神戸のまちの魅力を存分に味わってほしい。

 ミナト神戸のシンボル、「神戸ポートタワー」は今春リニューアルオープンした。地上約100メートルから神戸港や六甲山などの景観を一望できる屋上デッキや、潮風を受けながら食事を楽しめる屋外テラスを整備した。優雅さが増した「鉄塔の美女」は必見だ。

 港町の雰囲気を満喫できるメリケンパークには、記念撮影スポットとしておなじみの「BE KOBE」モニュメントもある。生き物の展示とデジタルアートを融合し、オープン3周年を迎えた劇場型水族館「アトア」も人気スポットだ。

 中心街の三宮から歩いて気軽に巡るスポットといえば、北野の異人館街。「風見鶏の館」をはじめ、異国情緒あふれる建築を見て回ることができる。旧北野小学校舎を活用した新複合施設「神戸北野ノスタ」はオープンしたばかり。「兵庫五国」の食材やスイーツ、日本酒などが楽しめる。元町にある中華街「南京町」では食べ歩きも楽しんで。

 神戸の夜景を山から見下ろすなら摩耶山頂がおすすめ。1千万ドルの夜景が眼下に広がる。海側からなら、神戸港の遊覧船に乗ってみるのもいい。六甲の山並みとともに、山裾に広がる街の明かりも雰囲気がある。

 有馬温泉(神戸市北区)や明石海峡大橋(神戸市垂水区)に足を延ばしてみるのもいい。須磨海浜水族園の後継施設として6月に誕生した神戸須磨シーワールド(スマシー)は西日本唯一のシャチのショーをはじめ、イルカやピラルクなど約560種類の生き物がずらり。須磨海岸や明石海峡周辺の光景は、レース中に見えた景色と見比べるのもいいかも。(大原篤也)

■ランナーからのメッセージ紹介