「やなせたかしの生涯」(文春文庫)
「やなせたかしの生涯」(文春文庫)

 3月末から放送のNHK連続テレビ小説「あんぱん」の題材で、時代を超えて愛される「アンパンマン」の作者やなせたかしさん(1919~2013年)の人生を丹念に追った「やなせたかしの生涯」(文春文庫)を、ノンフィクション作家で、本紙「随想」執筆中の梯(かけはし)久美子さんが刊行した。幼少期や戦中の体験、残された詩の数々や周囲の人との関わりから、アンパンマンが生まれた理由が浮かび上がってくる書き下ろし作品。梯さんは「時代を背負いながら軽やかに生きたやなせ先生の姿を知ってほしい」と話す。