女性初の衆院議長や社会党委員長を務め「おたかさん」の愛称で知られた政治家の故土井たか子さん=神戸市出身=が残した資料の保存作業が、母校の京都女子大(京都市)で進んでいる。中には婦人参政権運動を率いた市川房枝の言葉と重なるような直筆の色紙も。元秘書の女性は市川への尊敬の念があったと振り返る。17日は戦後日本で女性が参政権を獲得して80年。
資料は日々の予定を書き込んだ衆議院手帳、与野党政治家らとの会談を記録したノートなど約3300点。2014年の没後、秘書だった五島昌子さん(87)が保管を続け昨年、大学に委託された。心情を記した書き込みは多くはなく、五島さんは「書いて憂さ晴らしするより、その場ではっきりもの申す明るい人だった」と語る。























