多頭飼育崩壊の家から救い出された猫の譲渡会が9日、三木市福井の株式会社コスミックの駐車場である。主催は、捕獲した野良猫に不妊手術を施し、地域猫とする活動に取り組む市民グループ「三木さくらニャンズ」。代表の湊希世さん(51)=三木市加佐=は「傷ついた心を癒やしてくれる飼い主さんに1匹でも多く預けたい」と話す。(小西隆久)
飼い主のいない猫にむやみに餌を与えると、地域に野良猫が増え、生活環境の悪化につながるとされる。2016年に神戸市から三木市に引っ越してきた湊さんも、路上で猫の死骸を見るたび心を痛めていた。「何とかしたい」と自腹で捕獲器を買い、神戸市の動物病院で不妊手術を受けさせる取り組みを始めた。