田中誠貴さん(右)と鍛造作業を体験したニコラ・ルスールさん(左)=三木市別所町石野、田中一之刃物製作所
田中誠貴さん(右)と鍛造作業を体験したニコラ・ルスールさん(左)=三木市別所町石野、田中一之刃物製作所

 2025年大阪・関西万博に向け、欧州からの訪日客に「ガストロノミー(食の魅力)」を伝えるツアーを企画するため、日本とフランスのシェフら約10人が県内の食材や道具の産地などを視察した。三木市では包丁の製造現場や酒蔵などを訪れ、妥協を許さないものづくりに感銘を受けていた。

 一般財団法人神戸観光局の主催。フランス料理の発展と伝統継承を担う「エスコフィエ協会国際本部」のニコラ・ルスールさんが、神戸ポートピアホテルの岸本貴彦総料理長とメニューを開発するため県内を回った。神戸・明石・丹波篠山での食材視察に加え、三木では田中一之刃物製作所(別所町石野)と稲見酒造(芝町)で製造体験や試飲、山田錦の郷(吉川町吉安)で酒米の歴史と特長に耳を傾けた。