有馬高校(三田市天神2)人と自然科3年の宇尾ゆいなさん(18)が考案した料理「丹波篠山の黒豆たっぷり定食」が、中国自動車道加西サービスエリア(SA)下り線のレストランで販売されている。丹波黒大豆を使ったコロッケやサラダ、黒豆みその豚汁で、特産品を存分に味わうことができる。(橋本 薫)
西日本高速道路サービス・ホールディングス関西支社(大阪府吹田市)が、「兵庫県の食の魅力発信」と「地産地消の促進」をテーマに、毎年高校生からレシピを募っている。今回は有馬高、篠山産業高(丹波篠山市)、山崎高(宍粟市)、淡路高(淡路市)の4校から計92品が集まり、実食審査会や意見交換会を経て最優秀賞に輝いた4品がメニュー化された。
有馬高からは28品の応募があり、宇尾さんの他、人と自然科3年の中井凪さん(18)、総合学科2年の仲西舞人さん(17)が書類選考を通過。同支社によると3品ともレベルが高く僅差の争いだったが、「黒大豆をふんだんに使っている。みんなに知ってもらいたいという思いがひしひしと伝わってきた」と、宇尾さんのレシピが選ばれた。
祖父が丹波篠山市で黒大豆の生産をしている宇尾さん。「黒大豆の甘さが引き立っている」と誇らしげに話すコロッケは粗めのパン粉で食感にもこだわり、黒豆みその濃厚なソースが合う。黒大豆を混ぜたポテトサラダ、豚汁とともに満足感の高い定食に仕上げた。
家では豚肉のしょうが焼きやオムライスなどを月に1、2回つくる程度。母親と試行錯誤しながら考案したが、自信はなかったという。商品化に驚きつつも、「自分が考えたメニューを多くの人に食べてもらいたい」と笑みを浮かべた。
提供は来年3月末まで。税込み1480円。レストランの営業時間は平日が午前10時~午後8時、土日祝日は午前7時~午後8時。
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一方、中井さんは三田ポークのトンテキに淡路島産タマネギのポン酢ソースを絡めたどんぶり料理を考えた。柔らかいポークを堪能できるという。仲西さんは黒大豆の風味を生かし、エビやもちも具材にしたグラタンを提案した。まろやかな味わいで食感も楽しめるという。最優秀賞は逃したが、奮闘が光った。