自分の肌の悩みから手作りせっけんの販売や教室を始めた後藤愛弓さん=宍粟市山崎町
自分の肌の悩みから手作りせっけんの販売や教室を始めた後藤愛弓さん=宍粟市山崎町

 宍粟市で開かれる手作りのせっけん教室が人気だ。果物や植物といった自然の素材や天然のアロマオイルを使い、洗浄力を保ちつつも肌荒れしにくく、環境にも配慮したせっけんを追求する。教室を主宰する後藤愛弓さん(34)は「私も昔、肌荒れに苦しんだ。同じ悩みを持つ人が前を向くきっかけになれば」と力を込める。(村上晃宏)

■魅力は「成分確認しながら作れる」

 同市山崎町のせっけん製造販売店「石けん屋あぶく」。5月下旬、後藤さんの自宅を活用した教室で、女性2人がヨモギを使ったせっけん作りに取り組んでいた。

 乾燥したヨモギを漬け込んだオリーブオイルやココナツオイル、レモンの精油などを分量通りに加え、45度になるまで温める。せっけんの主成分となる苛性ソーダを入れて約20~30分かけてかき混ぜる。容器に移し、約1カ月間乾燥させれば完成だ。