独特のにおいを発するカメムシを原料にした、芳香剤の開発に挑んでいる兵庫県立大付属中学校(同県上郡町光都3)の3年生が同校で研究成果を発表した。学校周辺で捕った2種類のカメムシから、イメージとは異なる甘くさわやかな香り成分の抽出に成功。においをかいだ他の生徒らは「信じられない」と驚きの声を上げた。(豊田 修)
生徒の探究心を育もうと同校では毎年、専門家の指導を受けながら進める「プロジェクト学習」を実施。生徒たちは7人程度の班に分かれ、天文や動植物、防災などをテーマに研究に取り組んでいる。
カメムシ班は「嫌われ者のカメムシを社会の役に立てられないか」と研究をスタートさせた。同校と産学連携協定を結ぶアース製薬(同県赤穂市)の研究員や、県立人と自然の博物館(同県三田市)の職員が協力した。