夕焼けに染まる播磨灘に浮かぶカキ養殖いかだ=たつの市御津町から
夕焼けに染まる播磨灘に浮かぶカキ養殖いかだ=たつの市御津町から

 寒風吹きすさぶ播磨灘に夕日が差し込むと、海面は鮮やかなグラデーションで彩られた。兵庫県たつの市御津町の室津漁港沖。逆光の中、カキ養殖用いかだがいくつものシルエットを描きながら、洋上に並んでいる。

 たつのや赤穂、相生、姫路市の沖合では、揖保川や千種川などから流れ込む豊富な栄養分を利用したカキ養殖が盛ん。カキはいかだにつるして海中で育てられ、秋から冬にかけて水揚げされる。

 室津沖では、室津漁業協同組合の15業者が計約260台のいかだを設置。昨年に発生した赤潮の影響が心配されたが、年が明けてからは身が大粒に育っているという。いかだはシーズンが終わる5月ごろまで浮かぶ。(辰巳直之)