秋祭りを彩る獅子舞は、邪気を払い、郷土に幸福を呼び込む民俗芸能として、古来受け継がれてきた。神社での奉納が盛んな「獅子どころ」の一つ、相生市でもその準備が進む。1カ月以上に及ぶ稽古の始まりに大切にしているのは「神降ろし」という儀式だ。獅子の舞い手らの前に神を招き、祭礼が無事に挙行されるよう見守ってもらうための営み。厳かな神事に臨んだ氏子らは、晴れ舞台に向けて心を整えた。(佐藤健介)
■舞い手の一体感
残暑厳しい8月末。夜のとばりが降りるころ、那波八幡神社(同市那波本町)の拝殿に、獅子舞保存会の氏子らが集った。舞い手や笛吹き、獅子と共演する子役ら計約40人。氏子らは汗がしたたる中、表情を引き締めたまま深々と頭を下げ、かしわ手を打った。























