「Aile」をオープンした澁谷佳奈さん。こだわりの家具やスパイスなども並べ、ゆったりとした空間も特徴の一つ=丹波篠山市立町
「Aile」をオープンした澁谷佳奈さん。こだわりの家具やスパイスなども並べ、ゆったりとした空間も特徴の一つ=丹波篠山市立町

 兵庫県丹波篠山市出身の澁谷佳奈さん(29)が、エスニック料理と創作小料理の店「Aile(エール)」を丹波篠山市立町に開いた。建物は元銀行で、店内にはこだわりの家具やスパイスが置かれ、ゆったり過ごせる空間に整えた。澁谷さんは「気軽に立ち寄って食事や会話を楽しめる場所にしたい」と話す。(浮田志保)

 澁谷さんは篠山産業高校卒業後、大阪の服飾専門学校へ進学。商業施設などでアパレル販売などに約8年間携わりながら「いつか店を開きたい」と考え続けていた。そんな中、新型コロナウイルス禍を経験。「生活に欠かせない『食』の大切さを改めて実感しました」

 久しぶりに帰省した際、丹波篠山の田園風景に心が落ち着き、地元にUターンすることを決意。2022年から宿泊施設やカフェ、バーなどでアルバイトをしながら経験を積んだ。その中で、夜に人が集まり飲食や交流ができる場が少ないと感じた。もともとエスニック料理が好きで、市内で提供する店が少ないことにも着目。書籍などで独学してメニューを考えた。

 ランチはベトナム料理のフォーを中心に提供。具材は季節ごとに変え、ナンプラーやチリソースなど4種類の調味料で味の変化も楽しめる。料理に使うパクチーやバジルは自家栽培で、今後は地元食材も取り入れる予定という。丹波焼の器が料理を彩り、夜は香辛料のクミンを使ったポテトサラダやヤムウンセン(タイ風春雨サラダ)など、酒に合う小料理をそろえる。スパイス焼酎なども用意した。

 店名の「Aile」はフランス語で「翼」を意味する。「地域の人に応援される存在になりたい」と澁谷さん。「街のにぎわいを生む一助となり、人と人、人と地域をつなぐ場所にしたい」と意気込む。

 城下町の風情が残るエリアにあり、店外のテラス席(1席、予約制)は犬同伴を想定している。店内の壁面にスクリーンを投影し、不定期で野球やサッカーの観戦会を開くほか、11月からは映画上映会も企画している。日程はインスタグラム=QRコード=で告知する。

 火、水曜定休。営業時間はランチ(金~日曜のみ)が午前11時半~午後3時、バーが午後5~11時。