関東大震災(1923年)の発生から100年を機に、関東、阪神・淡路、東日本の大震災や熊本地震を新聞報道で振り返る企画展「大震災と新聞報道展~地方紙はどう伝えたか」が、熊本日日新聞社(熊本市中央区)の新聞博物館で開かれている。
日本新聞博物館(横浜市)や被災地の地元紙が協力し、紙面や写真など計120点のパネルを展示。うち神戸新聞関連は30余点で、地元紙としていかに被災者に寄り添い、復興支援に取り組んできたか-などを紹介している。
昨今の災害報道の先駆けとなった被災者支援優先の生活情報掲載、心のケアを考えた見出し作りなどについても解説。復興過程を定点撮影の写真で紹介し、来場者の関心を集めている。
関東大震災では、発生直後に手刷りで発行された東京日日新聞(現・毎日新聞)の号外や、朝鮮人暴動のデマが飛び交って自警団による虐殺が起きた事件で、徳富蘇峰が「流言飛語はもう一つの災害」と警告する国民新聞の紙面もある。
10月末まで。入場無料。同館TEL096・361・3071