「人生１００年時代」。高齢者の就労人口が９００万人を突破し、働くシニアは珍しい存在ではなくなったが、６０代で新たな職場に飛び込み、８０代となった今も接客業に携わる女性がいる。「気付けばこんな歳になってて、自分でびっくりしちゃう」と話す彼女が繰り返し口にしたのは、一緒に働く仲間への思い、元気で働き続けるこだわりだった。（山崎史記子）
■とにかく働きたくて
姫路市の「灘菊酒造」に勤める西村妙子さん（８１）。酒造内の食事処「西蔵」で接客を担当する。２１年前、神戸から引っ越した直後から同社で働き始めた。
