再編統合問題で揺れる三田市民病院=同市けやき台3
再編統合問題で揺れる三田市民病院=同市けやき台3

 今年7月に与野党相乗りの前市長を破り、政治経験のない新市長が誕生した三田市政が揺れている。公約に三田市民病院再編統合の「白紙撤回」を掲げた田村克也市長だが、当選後は主張が玉虫色に。市議会でも曖昧な答弁を繰り返して紛糾した。兵庫県内で公立病院の再編が進む中、三田市は独自の道を歩むのか、否か。その行方に注目が集まる。(橋本 薫、土井秀人)

■28年度の開院を予定

 「(答弁が)支離滅裂になっている。公約通り再編統合を白紙撤回するのか。あるいは公約を撤回して再編統合を進めるのか」。9月上旬に開かれた市議会一般質問。議員に迫られた田村市長は「市民の命を最優先に考え、適切に判断する」などと明言を避けた。