資金調達の経緯や債務の処理方法について話し合われた検討委員会の財務部会=兵庫県庁(撮影・三宅晃貴)
資金調達の経緯や債務の処理方法について話し合われた検討委員会の財務部会=兵庫県庁(撮影・三宅晃貴)

 兵庫県の外郭団体「ひょうご農林機構」による分収造林事業が破綻状態となっている問題で、県は30日、事業に伴って同機構が抱えた借金682億円を含め、県の損失が最終的に765億円に膨らむとの見通しを明らかにした。本来なら県内約2万ヘクタールで育てているスギやヒノキの売却益で返済するはずだったが、材価の低迷などで収益が見込めないという。損失はいずれも県民の負担となる可能性が高く、県は債務整理の検討を急ぐ。