いじめ被害を訴えていた神戸市立中３年の男子生徒（１５）が１０月に自殺した問題で、生徒が過去に上級生に暴行を受けたとして、遺族が兵庫県警に被害届を出し受理されたことが１日、遺族への取材で分かった。
遺族によると、生徒は２年の時に上級生に殴られるなどしたという。当時、学校に調査を求めたが「そのような事実はなかった」という趣旨の説明を受けた。入学直後から同級生に無視されるなどの被害も訴え、２年夏ごろから不登校教室に通っていた。３年になってからは休みがちで、欠席は３０日以上に及んでいた。
いじめが理由で欠席が年間３０日を超す生徒について、文部科学省は「重大事態」として対応するよう示している。神戸市教育委員会は生徒が亡くなった後に「重大事態」と認定した。今後、第三者委員会を設置して調査する方針。
