販売から５０周年を迎えたチョコッぺをアピールする壷井豪社長（左）と、オリジナルのタオルを広げる広報担当の千葉寛子さん＝神戸市中央区北長狭通１、ケルン三宮店
販売から５０周年を迎えたチョコッぺをアピールする壷井豪社長（左）と、オリジナルのタオルを広げる広報担当の千葉寛子さん＝神戸市中央区北長狭通１、ケルン三宮店

　神戸市内で８店舗を展開するベーカリー「ケルン」（神戸市東灘区）の看板商品「チョコッペ」が今年、発売から５０周年を迎えた。ソフトフランスパンに挟まれた程よい甘さのチョコレートクリームが、小麦の香ばしさを引き立たせる。これまでの販売数は少なくとも２２００万本に上り、並べると神戸から約４２０キロも離れた東京タワーに達するという。半世紀にわたり多くの人を魅了してきた理由とは。（門田晋一）

　３月中旬、阪急神戸三宮駅の北側にあるケルン三宮店（同市中央区）の厨房（ちゅうぼう）。本社工場から届いた１８センチのソフトフランスパンに、職人が手際よくチョコクリームを塗っていく。