パリ五輪で連覇を狙う柔道日本代表、阿部一二三選手と妹の詩選手(いずれも神戸市兵庫区出身)を描いた巨大なミューラルアート(壁画)が、神戸にお目見えした。
両選手が契約を結ぶアディダスジャパン(東京)が企画。壁画アーティストとして活躍する兵庫県宝塚市のKAC(ケエシ)さんと那覇市のRISE(ライズ)さんが手がけた。
一二三選手の母校・神港学園高(神戸市中央区)では、西側の校舎壁面に高さ約10メートル、幅約15メートルにわたって無地のシートが貼られ、スプレー缶で鮮やかに着色。道着の編み目や陰影が細かく描かれ、躍動感あふれる姿に仕上がった。同校3年で女子柔道部の山本花純さん(18)は「一本で金メダルを取ってほしい」と期待を寄せた。
水道筋商店街(同市灘区)北側では、5階建てビルの壁面に高さ約10メートル、幅約8メートルの詩選手が登場。相手を見やる眼光は鋭く、手にできたタコなど努力の形跡がうかがえる。行き交う住民は足を止め「詩ちゃんか? 頑張ってほしいね」とエールを口にした。
阿部きょうだいの試合は28日午後(日本時間)から。(風斗雅博)